総じて、野蛮さと両義性、そして語り口が印象的に残った。
ここからネタバレします。
・野蛮さ
蛇足との評価もある、第二十四歌のなんとも微妙な終わり方。
オデュッセウスは故郷へ帰り、妻へ言い寄っていた若き名士たちを皆殺しにする。
この虐殺はじつに残酷で、『ヒストリエ』の作者が書いた『寄生獣』の殺戮シーンもかくや、という凄惨さなのだが、当然というべきか殺戮された側の親族が殴り込みをオデュッセウス達にかける。主人公の父ラウルテスの放った矢が、カチコミ集団の統率者であるところのアンティノウスの父親の頭部を貫き、そこへ守護神のアテナがもうやめましょう、と仲裁して終わる。
この一連の事態。人間に火という知恵を調達したプロメテウスが、ゼウス神の怒りを買って毎日鷲に肝を喰らわれるという罰に苛まれていた所へ、鷲をヘラクレスが射殺、ゼウスとプロメテウスが和解するというエピソードが似ている。
和平で終わるところが富野御大の代表作を思わせる。が、それはそれとして、善悪のハッキリしない、もやっと終わるところが、一神教の物語と一線を画すな、と。
構図としては『忠臣蔵』に似たテイストなんだけど、『オデュッセイア』は明らかに主人公サイドのやりすぎ感が強調されてるんですよ。少なくともそう読めるように書いてる。
古い時代の話という事もあり略奪がデフォルトなのはよしとして、大虐殺されてる側は、まあ悪徳の輩なんでしょうが、特にひとを殺めたりはしておらず。一方堅忍不抜のオデュッセウスは地道に働くことはせず、困ったら戦争か、共同体を襲撃して収奪を生業としている。
ここからは強引な推論ですが、そもそも松明のような光を放つ頭部の乞食が、偶々オデュッセウスの秘密を嗅ぎ付けたその辺の口が異様に上手いちんぴらかもしれない。あるいはオデュッセウスと昵懇にしていた戦友である可能性も否定できない。貞淑な妻も薄々他人とわかりつつ寸劇を展開して不逞の輩を全員ブチ殺したと思われる節も(原事実においては)なくはないというか、ありうる線だな、と。
いずれにせよ、農業や牧畜等々、堅気な仕事をせずにひとの財産にたかるという点で、誅殺される求婚者たちも、乞食も、英雄オデュッセウスもたいして変わらない。
というような、一種、醒めた物の見方が第二十四歌の存在している理由(のひとつ)ではないか、と多神教的世界観とともに感得される。
(2014.3.2 加筆:アポロドートス『ギリシア神話』には、オデュッセウスが妻の不義を咎めてぶち殺すという異説が挙げられている。なんとも凄まじい。また、同著では大虐殺の犠牲者側の名前が列挙されているので、リアリティとともに喚起される感情がひとによってはあるかもしれない。んなもん、不在にしてたんだから誰がどこまで悪いとか判らんでしょうに。)
・両義性
人に長たるエウマイオス→独身でうだつのあがらない、老いた豚飼い。堅忍不抜のオデュッセイア→血の気が多くて最終的には与太たちの皆殺し(女含む)を問答無用で敢行。など、形容詞のミニマルで皮肉なユーモアに富んだ使い方が大きな特徴。ゲシュタルト崩壊と言葉の多義性を体験させてくれる。
加えて、ラストシーンの女神による仲裁が長続きせずに、ポリュペモスに発するポセイドン(ポセイダオン)の呪いが持続し、故郷イタケをあとにして再び主人公が旅に出る、というルートへの伏線も張られていると見ることは、一定の妥当性があるだろう。呪いはかくかくしかじかの行為によって解かれるよ、という予言がひとつふたつ或いはみっつある。
いずれにせよ、第二十三歌のハッピーエンドを待望するような単一的で勧善懲悪な価値観からは距離のある物語であることが重要であり、(古典でありながら)存外知られていない、というのが自分の意見。一般的にはヒーローの漂流譚と認識されており、仇敵の殺戮もあまり知られていないのでは。特に日本では。
この辺の古典をふまえると、『指輪物語』の余韻と思われた最終盤部分だったり、『海のトリトン』だったりを、もう少し深く捉えることがし易いかも。
『指輪物語』が「”一つの指環”の魔的な魅力に抗して捨てる冒険」という構えになっているのは興味深い。
・語り口
豚飼いエウマイオスと、たしか一子テレマコスに話しかける(イリアスではメネラオスとパトロクロス)。これは村上春樹『海辺のカフカ』の「君は」という話しかけと似ている。また、ゲームブック(ゲームノベル)にも。
ホメロス自身が前面に出て語ることは無い。ということでたとえばヘシオドス『神統記』、あるいは近代ヨーロッパ小説や日本の私小説と対照的。といえるか。
敷衍して、作者の価値判断が一意に示されることも控えめ。というかほぼ無い。
2014年1月28日火曜日
メモ:悪漢オデュッセウス
『オデュッセイア』の最終章は、収まりが悪い、蛇足だ、とみる向きも多いようだ。
原典を読んでどう感想を抱くだろうかな。
> いずれにせよ、負けた側の目を通して語られる大惨劇というのも興味深い。アンピメドンに言わせると、かわいそうに彼らはただペネペロイアと結婚して平和で豊かな島イオケを治めたかっただけなのだ。許し難い行ないをしたのは悪漢オデュッセウスのほうで、彼こそがみんなをペテンにかけ卑劣な方法で大虐殺を行った悪者、ということになるわけだ。(中略)
そのころ、イタケでは大変な騒ぎになっていた。大虐殺のニュースは今や町中だけではなく遠く郊外までも行き渡っていた。殺された者たちの親族たちは大混乱に陥っていた。
(ルチャーノ•デ•クレシェンツォ『『オデュッセイア』を楽しく読む』「第二十四歌 ラエルテス」草皆伸子訳)
原典を読んでどう感想を抱くだろうかな。
> いずれにせよ、負けた側の目を通して語られる大惨劇というのも興味深い。アンピメドンに言わせると、かわいそうに彼らはただペネペロイアと結婚して平和で豊かな島イオケを治めたかっただけなのだ。許し難い行ないをしたのは悪漢オデュッセウスのほうで、彼こそがみんなをペテンにかけ卑劣な方法で大虐殺を行った悪者、ということになるわけだ。(中略)
そのころ、イタケでは大変な騒ぎになっていた。大虐殺のニュースは今や町中だけではなく遠く郊外までも行き渡っていた。殺された者たちの親族たちは大混乱に陥っていた。
(ルチャーノ•デ•クレシェンツォ『『オデュッセイア』を楽しく読む』「第二十四歌 ラエルテス」草皆伸子訳)
2014年1月19日日曜日
2014年4月15日火曜日
引用ノック0599:テレマキア
そしてアテナの計画するオデュッセウスの帰郷譚は、それまでどの詩人がうたった類似のテーマの叙事詩よりもあたらしく、すぐれていることが、対照的に浮かびあがるように工夫されています。しかし、アテナの計画とは、どのようなものでしょうか。ほかならず、今日私たちに伝えられている『オデュッセイア』の筋立──いや、その第一の前提である「テレマキア」ではないでしょうか。(……)フェミオスの聴衆はしずまりかえってただ耳を傾けているだけです。かれらにとってはアカイア人たちの「帰郷」は、すでに過去の出来ごとになってしまっています。(……)かれにとってオデュッセウスの帰郷は、ちからと思慮の源泉となります、そしてかれの行動意慾に働きかけます。それはまだ生じていない、未来の可能性に委ねられた出来ごとですが、テレマコスが自ら参加することによって実現に近づく、大きい希望があります。
(久保正影『「オデュッセイア」 伝説と叙事詩』 岩波セミナーブックス3)
(久保正影『「オデュッセイア」 伝説と叙事詩』 岩波セミナーブックス3)
2015年4月25日土曜日
Archives12-13:【120】~【139】
【120】「天才は天才を知る」(岸辺露伴) VS 「二番手ものがたり」(幸田文)
【121】シャアは二度失脚する
【122】失腕アトム
【123】「どうあがいても わだちは見えぬ。 道踏み迷うたぞ なんとしょう? 悪霊めに憑かれて 荒野のなかを、 堂々めぐりする羽目か。 ………………… あまたの悪霊めは どこへといそぐ、 なんとて悲しく歌うたう? かまどの神の葬いか、 それとも魔女の嫁入りか?」(A・プーシキン)
【124-1】「そこなる山べに、おびただしき豚の群れ、飼われありしかば、悪霊ども、その豚に入ることを許せと願えり。イエス許したもう。悪霊ども、人より出でて入りたれば、その群れ、崖より湖に駆けくだりて溺る。牧者ども、起りしことを見るや、逃げ行きて町にも村にも告げたり。人びと、起り」
【124-2】「…しことを見んとて、出でてイエスのもとに来たり、悪霊の離れし人の、衣服をつけ、心もたしかにて、イエスの足もとに坐しおるを見て懼れあえり。悪霊に憑かれたる人の癒えしさまを見し者、これを彼らに告げたり。」(ルカ福音書) http://http://2boy-yakyu.blogspot.jp/2013/10/054901.html
【125-1】「……バラライカの音がもれていた。(中略)それはたぶんさすらいのロシヤ娘が銭のために歌っているのだろう。空一面にひろがった灰色の薄雲が、くさった死体のようにどんより頭上におおいかぶさっていた。」
【125-2】「雲の裂け目から一つ二つ星が見えたが、星の近くの、どす黒い空の色は、無限の哀愁を含んでいるように見えた。 」
(一九二三年七月十五日)
(郁達夫「春風沈酔の夜」岡崎俊夫訳) http://http://2boy-yakyu.blogspot.jp/2013/10/0550ed.html?m=1
【126】心変わりは震えのせい(何か)
【127】 喰いタンMMM罰符
【128】清竜人 VS 魔人竜生誕
【129】ノーテンMMM罰符
【130】「うむ」 「あなたもそうするといいのよ──すぎたことは考えたりしないこと」 ビフは胸もとまで首をうなだれ、目を閉じた。長い一日のあいだじゅう、アリスのことを考えることができずにいたのだ。 (マッカラーズ『心は孤独な狩人』新潮文庫)
【131】What's the difference between what I talk about when I talk about マグヌス and what you talk?
【133】新潟の三角形 VS 若山富三郎─トンボ─小池一夫と三角マーク
【132】五反田君 VS 雑に 消して ゆくよ
【134】今夜はア・バオア・クー
【135】「この中に裏切り者がいる」→「私だ」→使徒12機を3分で撃墜→パウロ驚愕
【136】「だいすきなモモ!」 & (僕の好きなフラウ)
【137-1】「老人 つまり、せっせと君たちの理想を向上させるように努めることさ。そしてみずからがまず満足すると同時にだな、そうすれば、必ず君たちの隣人、そしてまた社会をも益するはずだから、そうした行為に確信をもって最大の喜びが感じられるところまで、いまも言った理想をますます…」
【137-2】「…高く推し進めて行くことだな。 青年 つまり、あなたの見解ってのは、何人のどんな行為にしても、すべてそれらは外的力によって生れるものだと、そうおっしゃるんですか? 老人 その通り。」(マーク•トウェイン『人間とは何か』「戒め」岩波文庫、中野好夫訳)
【138】友達が減っていくのが、大人の証です。(小田嶋) VS 友達ゼロ人現象(小出)
【139-1】「親愛なる読者へ。
デ•クレシェンツォ版『オデュッセイア』では、オデュッセウスは求婚者たちを皆殺しにした後、ペネロペイアをおいて再び航海に出ることになっている。なぜか? それはオデュッセウスというものが一人の人間ではなく、一つの強迫観念であるからだ。」
【139-2】「それは人を旅へと駆り立てる強迫観念であり、人に一生ついてまわるものなのだ。人間は二つのカテゴリーに分けられる。そんな強迫観念を持っている人々と、持っていない人々と。もし、あなたがそれを持っているなら、港には一艘の船があなたを待っていることを知っておいてほしい。」
【139-3】「荷物の心配などする必要はない。切符の値段など気にするな。行き先など聞いてはならない。大事なのは出発することなのだ。」(ルチャーノ•デ•クレシェンツォ『『オデュッセイア』を楽しく読む』題辞、草皆伸子訳)
【121】シャアは二度失脚する
【122】失腕アトム
【123】「どうあがいても わだちは見えぬ。 道踏み迷うたぞ なんとしょう? 悪霊めに憑かれて 荒野のなかを、 堂々めぐりする羽目か。 ………………… あまたの悪霊めは どこへといそぐ、 なんとて悲しく歌うたう? かまどの神の葬いか、 それとも魔女の嫁入りか?」(A・プーシキン)
【124-1】「そこなる山べに、おびただしき豚の群れ、飼われありしかば、悪霊ども、その豚に入ることを許せと願えり。イエス許したもう。悪霊ども、人より出でて入りたれば、その群れ、崖より湖に駆けくだりて溺る。牧者ども、起りしことを見るや、逃げ行きて町にも村にも告げたり。人びと、起り」
【124-2】「…しことを見んとて、出でてイエスのもとに来たり、悪霊の離れし人の、衣服をつけ、心もたしかにて、イエスの足もとに坐しおるを見て懼れあえり。悪霊に憑かれたる人の癒えしさまを見し者、これを彼らに告げたり。」(ルカ福音書) http://http://2boy-yakyu.blogspot.jp/2013/10/054901.html
【125-1】「……バラライカの音がもれていた。(中略)それはたぶんさすらいのロシヤ娘が銭のために歌っているのだろう。空一面にひろがった灰色の薄雲が、くさった死体のようにどんより頭上におおいかぶさっていた。」
【125-2】「雲の裂け目から一つ二つ星が見えたが、星の近くの、どす黒い空の色は、無限の哀愁を含んでいるように見えた。 」
(一九二三年七月十五日)
(郁達夫「春風沈酔の夜」岡崎俊夫訳) http://http://2boy-yakyu.blogspot.jp/2013/10/0550ed.html?m=1
【126】心変わりは震えのせい(何か)
【127】 喰いタンMMM罰符
【128】清竜人 VS 魔人竜生誕
【129】ノーテンMMM罰符
【130】「うむ」 「あなたもそうするといいのよ──すぎたことは考えたりしないこと」 ビフは胸もとまで首をうなだれ、目を閉じた。長い一日のあいだじゅう、アリスのことを考えることができずにいたのだ。 (マッカラーズ『心は孤独な狩人』新潮文庫)
【131】What's the difference between what I talk about when I talk about マグヌス and what you talk?
【133】新潟の三角形 VS 若山富三郎─トンボ─小池一夫と三角マーク
【132】五反田君 VS 雑に 消して ゆくよ
【134】今夜はア・バオア・クー
【135】「この中に裏切り者がいる」→「私だ」→使徒12機を3分で撃墜→パウロ驚愕
【136】「だいすきなモモ!」 & (僕の好きなフラウ)
【137-1】「老人 つまり、せっせと君たちの理想を向上させるように努めることさ。そしてみずからがまず満足すると同時にだな、そうすれば、必ず君たちの隣人、そしてまた社会をも益するはずだから、そうした行為に確信をもって最大の喜びが感じられるところまで、いまも言った理想をますます…」
【137-2】「…高く推し進めて行くことだな。 青年 つまり、あなたの見解ってのは、何人のどんな行為にしても、すべてそれらは外的力によって生れるものだと、そうおっしゃるんですか? 老人 その通り。」(マーク•トウェイン『人間とは何か』「戒め」岩波文庫、中野好夫訳)
【138】友達が減っていくのが、大人の証です。(小田嶋) VS 友達ゼロ人現象(小出)
【139-1】「親愛なる読者へ。
デ•クレシェンツォ版『オデュッセイア』では、オデュッセウスは求婚者たちを皆殺しにした後、ペネロペイアをおいて再び航海に出ることになっている。なぜか? それはオデュッセウスというものが一人の人間ではなく、一つの強迫観念であるからだ。」
【139-2】「それは人を旅へと駆り立てる強迫観念であり、人に一生ついてまわるものなのだ。人間は二つのカテゴリーに分けられる。そんな強迫観念を持っている人々と、持っていない人々と。もし、あなたがそれを持っているなら、港には一艘の船があなたを待っていることを知っておいてほしい。」
【139-3】「荷物の心配などする必要はない。切符の値段など気にするな。行き先など聞いてはならない。大事なのは出発することなのだ。」(ルチャーノ•デ•クレシェンツォ『『オデュッセイア』を楽しく読む』題辞、草皆伸子訳)
2014年3月21日金曜日
2014年2月28日金曜日
2016年10月24日月曜日
鍵盤一打H281022土:
六八六
周知する工夫を施せばみな幸せだろうからして。みたいなことは昨今たくさんあるような気がしている。
温読書歴083: グラス『ブリキの太鼓』 高本研一訳 集英社文庫、1978
……一つ一つの文章は池内紀訳のが凝ってるしいいだろうが、読み通すにはこっちのが向いていた。文庫1,2巻は歴史(主に戦争)と連動しているのでストーリーに軸があり、3巻はオデュッセイア的な並列的の遍歴という感じ。ラストは凄みあり。冗長だが読み手の胃が頑丈なら現役でいける小説と思う。映画もいいので未見なら。 >長かった。。が、読み終えてみれば不朽の名作って感じはしますな。ラシュディ→舞城ってラインはアリアリかと。近く再読予定。池澤夏樹全集の、池内紀訳は読みづらくて、良くない。
2014年2月16日日曜日
2014年1月20日月曜日
引用ノック0567:トロイア戦争
トロイア人たちはダーダネルス海峡を昼夜見張っていて、まるでマフィアが「ショバ代」を取るように、だれ彼かまわず通行税を巻き上げていた。そこで、たまりかねたギリシア人がとうとう殴り込みをかけたというわけだ。
(ルチャーノ•デ•クレシェンツォ『『オデュッセイア』を楽しく読む』草皆伸子訳)
(ルチャーノ•デ•クレシェンツォ『『オデュッセイア』を楽しく読む』草皆伸子訳)
2015年12月21日月曜日
鍵盤一打H271219土
三八〇
もう人外な打率になってきた。
この日はコーカサスの虜をみた。プーシキン原作と思っていたが、トルストイの小説だという説もあるらしい。調べればサッとわかるのだろうが、クイズ研究会じゃないので、内実その他もセットで知るのでなければ、別にいい。該当作品未読で、ひどい時には映画も未見でそんな知識持っていて、仕事ならもちろん必要だけど。そうじゃない局面では謎は謎のままでもいい。
そもそもトルストイの奴は舞台が未来なわけなく、映画は20世紀終盤の物語なのでよくて翻案だろう。し、プーシキンのも同じモチーフかわからない。ファウストは伝説があってゲーテのはじめ幾つものバリエーションがあるらしいけど、そういう説話的なものなのか。ひとだがホメロスもひとりの人間どころか、実在もあやしいらしい。異説無双、いや無数。イリアスもオデュッセイアも(聖書も)その辺クラスの古典になると、油絵みたくあとから塗りたくってるし作者の問題は、たしかホメロス問題とかいって面倒くさいらしい。
この日は朝にも映画2〜3本見てて、それで体調翌日崩したという。これは誰(いつの自分のどこの部分)が誰(いつの自分のどこの部分)に向けて発している言葉なのか。ホメロス問題というほど大層な代物の訳がないからこれをテンゴロウ問題と名付けたい。欲求即成立。そんな世界に嫌気がさしたあいつはスペード以外のエースで、女王も他のマークがわからんよ。まとまるはずもない。とまれ、コーカサスの虜の小説二篇は気になるが、食欲と胃袋の頑丈さを検討しないと。しよう。
こちらからは以上です。
(あとで削る)
2020年1月15日水曜日
2019年に読んだ本 おすすめしたい本
列挙してゆきたい。
加藤典洋『言語表現法講義』『完本 太宰と井伏 ふたつの戦後』……前のは広く、後のはこの界隈が好きなら。
橋本治『恋愛論』……語る感じが心残る。
白取千夏雄『全身編集者』……完成までにだいぶ苦労されたと思う。
小説は、昨年あまり読まなかった。
上遠野浩平『ブギーポップは笑わない』、『夜明けのブギーポップ 』、『製造人間は頭が固い』ほか。
中原昌也『マリ&フィフィの虐殺ソングブック』
陳舜臣『陳舜臣中国歴史短篇集〈1〉興亡流転篇』
庄司薫『さよなら快傑黒頭巾』
夏目漱石『こころ』……最後は一応オープンエンドか。色んな読み方あるけど、嫌うひとが多いのもわかる気がする。
富野由悠季『密会―アムロとララァ』……2019年の正月に読んでいる。
宮澤賢治「銀河鉄道の夜」
ロマン優光『90年代サブカルの呪い』
杉作J太郎・植地毅『不良番長 浪漫アルバム』
伏見憲明『欲望問題―人は差別をなくすためだけに生きるのではない』……個別の問題から広がりに出る。とっつきづらいが、最後まで読めば間口も広いはず。
『文藝春秋』2019年6月号 村上春樹の「猫を捨てる」で、作者像の変わった人も多いのでは。
野球では井端弘和『内野守備の新常識』、野村克也『野村メモ』。
江本孟紀『プロ野球を100倍面白くする方法』が広く書かれたものか。『僕しか知らない星野仙一』の結びや、延長投げたあとでの深夜バスの情景など印象に残る。
村瀬秀信『止めたバットでツーベース 村瀬秀信 野球短編自撰集』
……冒頭の「君は近藤唯之を知っているか」を少し読んで、気にいるようなら推奨。
蝉丸P『住職という生き方』
……実務的なこと、世の潮流、ほか色々書いてある。サッと読めて、折に触れ再読する感じだろうか。より仏教寄りな『つれづれ仏教講座』もある。自分の立ち位置を明らかにして、おしつけがましさを回避するものの言い方、態度には学ぶ所がある。
河合隼雄『ファンタジーを読む』
久保正彰『オデュッセイア―伝説と叙事詩』
川井万里子『トロイア戦争の三人の英雄たち――アキレウスとアイアスとオデッセウス』
山口明『ワイルドチェリーライフ 山口明: 童貞力で一億総クリエイター時代を生きる』
高田宏治『高田宏治 東映のアルチザン』
天龍源一郎『天龍源一郎の世界一滑舌の悪い人生相談』
漫画
望月峯太郎『バタアシ金魚』全6巻
とよ田みのる『金剛寺さんは面倒臭い』
西野マルタ『えんこうさん』
蛭子能収『復活版 地獄に堕ちた教師ども』
野田サトル『ゴールデンカムイ』
あだち充『タッチ』……死者へのうしろめたさと自分の欲望を見出すところに、普遍性あるか。独特の恋愛観あり。後半冗長。『みゆき』と同時期に描かれている。
『闇金ウシジマくん』……最終巻。
吾妻ひでお『カオスノート』
ふりむいて裕『川沿いで未来からやってきたというネコに会ったけど、これといって特別感はなかった。』
岩明均『寄生獣』『ヒストリエ』
加藤典洋『言語表現法講義』『完本 太宰と井伏 ふたつの戦後』……前のは広く、後のはこの界隈が好きなら。
橋本治『恋愛論』……語る感じが心残る。
白取千夏雄『全身編集者』……完成までにだいぶ苦労されたと思う。
小説は、昨年あまり読まなかった。
上遠野浩平『ブギーポップは笑わない』、『夜明けのブギーポップ 』、『製造人間は頭が固い』ほか。
中原昌也『マリ&フィフィの虐殺ソングブック』
陳舜臣『陳舜臣中国歴史短篇集〈1〉興亡流転篇』
庄司薫『さよなら快傑黒頭巾』
夏目漱石『こころ』……最後は一応オープンエンドか。色んな読み方あるけど、嫌うひとが多いのもわかる気がする。
富野由悠季『密会―アムロとララァ』……2019年の正月に読んでいる。
宮澤賢治「銀河鉄道の夜」
ロマン優光『90年代サブカルの呪い』
杉作J太郎・植地毅『不良番長 浪漫アルバム』
伏見憲明『欲望問題―人は差別をなくすためだけに生きるのではない』……個別の問題から広がりに出る。とっつきづらいが、最後まで読めば間口も広いはず。
『文藝春秋』2019年6月号 村上春樹の「猫を捨てる」で、作者像の変わった人も多いのでは。
野球では井端弘和『内野守備の新常識』、野村克也『野村メモ』。
江本孟紀『プロ野球を100倍面白くする方法』が広く書かれたものか。『僕しか知らない星野仙一』の結びや、延長投げたあとでの深夜バスの情景など印象に残る。
村瀬秀信『止めたバットでツーベース 村瀬秀信 野球短編自撰集』
……冒頭の「君は近藤唯之を知っているか」を少し読んで、気にいるようなら推奨。
蝉丸P『住職という生き方』
……実務的なこと、世の潮流、ほか色々書いてある。サッと読めて、折に触れ再読する感じだろうか。より仏教寄りな『つれづれ仏教講座』もある。自分の立ち位置を明らかにして、おしつけがましさを回避するものの言い方、態度には学ぶ所がある。
魚川祐司『仏教思想のゼロポイント: 「悟り」とは何か』
河合隼雄『ファンタジーを読む』
竹田青嗣『<在日>という根拠―李恢成・金石範・金鶴泳』
フランクル『夜と霧 新版』久保正彰『オデュッセイア―伝説と叙事詩』
川井万里子『トロイア戦争の三人の英雄たち――アキレウスとアイアスとオデッセウス』
山口明『ワイルドチェリーライフ 山口明: 童貞力で一億総クリエイター時代を生きる』
高田宏治『高田宏治 東映のアルチザン』
天龍源一郎『天龍源一郎の世界一滑舌の悪い人生相談』
漫画
望月峯太郎『バタアシ金魚』全6巻
とよ田みのる『金剛寺さんは面倒臭い』
西野マルタ『えんこうさん』
蛭子能収『復活版 地獄に堕ちた教師ども』
野田サトル『ゴールデンカムイ』
あだち充『タッチ』……死者へのうしろめたさと自分の欲望を見出すところに、普遍性あるか。独特の恋愛観あり。後半冗長。『みゆき』と同時期に描かれている。
『闇金ウシジマくん』……最終巻。
吾妻ひでお『カオスノート』
ふりむいて裕『川沿いで未来からやってきたというネコに会ったけど、これといって特別感はなかった。』
岩明均『寄生獣』『ヒストリエ』
2014年2月26日水曜日
2016年9月1日木曜日
鍵盤一打H280831水:
六三四
百日前の日記に、コーディエのことを憶えているだろうか、とある。おぼえている。が、名前以外の印象はだいぶ薄くなっている。それよりプロハンター、停滞しすぎだろう。 http://2boy-yakyu.blogspot.jp/2016/05/h280522.html
またβー6をに目をやると「NAME?」と記してある。このシステムはダークディスコ系と命名する。恋の王座ポイントに1点加えること。 http://2boy-yakyu.blogspot.jp/2016/08/h280819_22.html
健康的に眠くなってきた。が、やること山積なのでもうちょい起きて備える。劉備玄徳以外に、備のつく武将、大将いましたっけ。駄日記であり駄書き手であり駄読み手であり駄日々。ヒシアケボノと秋。ヒシマサルはことし三代目が。ああ玄界灘。またあした。
リンク:
3代目ヒシマサル ゲート試験合格へ調整中
http://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=6023&type=2
シリーズ:時の流れを確認しよう
http://2boy-yakyu.blogspot.jp/2014/07/blog-post_29.html
温読書歴031: ホメロス『イリアス』上巻 松平千秋訳 岩波文庫 1992
……guchonの「穴水」という曲をリピートでかけながら読んだ。理由その他詳細省くけど、ほんと面白いし踏まえておくと捗るので、抄訳でも解説本でも、時間のある人は触れてみるといいですよ。ホメロスではイリアス悲劇、オデュッセイア喜劇という理解でみえてくるものがある。作者の同一性は眉唾だが。 >画期的に面白い。一読では味わいつくすことが難しいだろうから、まずは一通り読んで見る。というスタイルを確立していくかもしれぬ。オデュッセウスについての描写、アキレウスの独白、サルペドンの激白が印象的。
鍵盤一打H280901木:
六三五
快晴。睡眠短かったが、朝日で目覚めるのはいいものだ。当者比で長目の一日。
懸念していた事項も、協調あり前進したように思う。寝たいがコンタクトを外すのが倦い。開ループをなんとか処理するのやで。
レトルトのカレー、普段よりいいのを食べたらうまくて驚く。キャベツと鶏肉を煮込んだスープ作る。コンソメ使い勝手よい。
多忙で飯のひとときが楽しみなら兎も角、そうじゃないなら石立鉄男に嘆かれても仕方ない。
松友健氏の新作、正調(?)の古典的な剣と魔法もののゲームノベル(ブック)が出るらしい。先に萌と石丸ルートを。ヘタレ落ちこぼれプレイヤーゆえ、とりこぼしも多かろうが。状況その他好転すれば色々できるだろう。それはそれこれはこれの精神で、体力増強には勤しみたい。
温読書歴032: ホメロス『イリアス』下巻 松平千秋訳
……延々戦争、ひたすら死体をうばい合っている。この奪い合いが見事に主題へつながる。アクション物語・叙事詩。読み終えてしまえば、単調な方が飽きがこない。『オデュッセイア』の幕の内弁当な冒険、FF7のミニゲームを思わせる所もある。 >長かった。物語を駆動し、おもに焦点が当てられているのはアキレウスだが、守る側のヘクトルが印象に残る。二十二歌で終わりそうなところ、二十三歌はオリンピックのプロトタイプみたいな競技。二十四歌は意外な人物が活躍し、二人の遺族が邂逅、葬送を以て終わる。 メモ:戦争賛歌と反戦心情の共存。(ミリオタと反戦主義)
2016年6月7日火曜日
2016年12月14日水曜日
鍵盤一打H281212月:
七四二
黒沢清の映画、冒頭に主人公が寝覚めるパターンが多い。
定期診察。節制が必要。医療費だけでなく、今月は出費がかさみそうだから、管理せねばならない。ほか先を見て、奮起しどころだ。風邪引きかけ、電車移動マスクなど、やれることはやっとこう。
出先に寄った図書館、月曜だったが空いていた。ノートに家計簿つけるなど、書く作業に集中したかったのだが、目前のじいさんがやたら機嫌わるく舌打ち乱発していたので、すこし本を読んでから席を立つ。とりあえずは、深く考えても仕方ない。
音読書歴132: セルバンテス『ドン・キホーテ 後篇(三)』 牛島信明訳 岩波文庫、2001
……小説や古典、厚い本など嫌いな人がみていたら申し訳なくも思うが、ここはブログなのでね。あまりに何かのジャンルや派閥がいやで仕方ないときには、いやに思う自分を含めて、一旦諸々を棚上げにして考えや状況分析を掘り下げてみるとなにか収穫あるかもしれない。ひとのことをいっている風に見せかけつつ、今げんざい大事とも思えないことにこだわって、時間やエネルギーを浪費しがちな自分を方向付けようとしているわけです。
>人それぞれだろうが、『ブリキの太鼓』がポップに感じる。固有名詞多いのは古今東西を移しても普通のことなので、応対していくしか。『イリアス』に対する『オデュッセイア』のように、従来の古色蒼然とした騎士道物語へのパロディと狂熱。が、充分には受け取れなかったような気もする。複雑。
2014年2月23日日曜日
2016年12月22日木曜日
鍵盤一打H281221水
七五一
眠くて健康なことだが、その日の内に日記を書く。
今日は検査があった。待合いで落し物を探していた所へ、親切な職員さんに届けてもらう。結果は来週。
明朝カップ焼きそばとなるオッズは確勝級。ネギを刻んで入れてみよう。
ラーメン屋のあのうまいネギ、再現できればな。料理のうまい(臨機応変に小回りきく)人は憧れる。
温読書歴142: ミゲル・デ・ウナムーノ『ウナムーノ著作集2 ドン・キホーテとサンチョの生涯』 アンセルモ・マタイス 佐々木孝 共訳 法政大学出版局、1972
……あーセルバンテス周辺の色々が止まったまま放置している。とりあえず諸々睨んで、客観性に比重を置いたレジュメを作り、公開したい。
先に『オデュッセイア』でもやりたいが、いまは手数が追いつかない。圧倒的に熱狂するのは『イリアス』でも、何かしら語りやすいのはその続編だったり。
左手に鉈を持って喧嘩読書戦士を待つ要領で。その前に不完全でも『ペスト』と星新一のエントリを。
>まだらながらも、なんとか最後まで。ま、狂った批評ですな。思想かどうかはわからん。し、白熱した箇所では理屈の辻褄がどうでもよくなってくる。とはいえ日本人からは冗長に感じるのも事実。強弱つけて読めるなら、お勧め。いずれにせよ、狂ったものを醒めて分析するほど不粋な本ではなかった。
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