2020年1月15日水曜日

2019年に読んだ本 おすすめしたい本

列挙してゆきたい。

加藤典洋『言語表現法講義』『完本 太宰と井伏 ふたつの戦後』……前のは広く、後のはこの界隈が好きなら。
橋本治『恋愛論』……語る感じが心残る。
白取千夏雄『全身編集者』……完成までにだいぶ苦労されたと思う。

小説は、昨年あまり読まなかった。
上遠野浩平『ブギーポップは笑わない』、『夜明けのブギーポップ 』、『製造人間は頭が固い』ほか。
中原昌也『マリ&フィフィの虐殺ソングブック』
陳舜臣『陳舜臣中国歴史短篇集〈1〉興亡流転篇』
庄司薫『さよなら快傑黒頭巾』
夏目漱石『こころ』……最後は一応オープンエンドか。色んな読み方あるけど、嫌うひとが多いのもわかる気がする。
富野由悠季『密会―アムロとララァ』……2019年の正月に読んでいる。
宮澤賢治「銀河鉄道の夜」

ロマン優光『90年代サブカルの呪い』
杉作J太郎・植地毅『不良番長 浪漫アルバム』
伏見憲明『欲望問題―人は差別をなくすためだけに生きるのではない』……個別の問題から広がりに出る。とっつきづらいが、最後まで読めば間口も広いはず。
『文藝春秋』2019年6月号 村上春樹の「猫を捨てる」で、作者像の変わった人も多いのでは。

野球では井端弘和『内野守備の新常識』、野村克也『野村メモ』。
江本孟紀『プロ野球を100倍面白くする方法』が広く書かれたものか。『僕しか知らない星野仙一』の結びや、延長投げたあとでの深夜バスの情景など印象に残る。
村瀬秀信『止めたバットでツーベース 村瀬秀信 野球短編自撰集』
……冒頭の「君は近藤唯之を知っているか」を少し読んで、気にいるようなら推奨。

蝉丸P『住職という生き方』
……実務的なこと、世の潮流、ほか色々書いてある。サッと読めて、折に触れ再読する感じだろうか。より仏教寄りな『つれづれ仏教講座』もある。自分の立ち位置を明らかにして、おしつけがましさを回避するものの言い方、態度には学ぶ所がある。
魚川祐司『仏教思想のゼロポイント: 「悟り」とは何か』

河合隼雄『ファンタジーを読む』
竹田青嗣『<在日>という根拠―李恢成・金石範・金鶴泳』
フランクル『夜と霧 新版』
久保正彰『オデュッセイア―伝説と叙事詩』
川井万里子『トロイア戦争の三人の英雄たち――アキレウスとアイアスとオデッセウス』

山口明『ワイルドチェリーライフ 山口明: 童貞力で一億総クリエイター時代を生きる』
高田宏治『高田宏治 東映のアルチザン』
天龍源一郎『天龍源一郎の世界一滑舌の悪い人生相談』

漫画
望月峯太郎『バタアシ金魚』全6巻
とよ田みのる『金剛寺さんは面倒臭い』
西野マルタ『えんこうさん』
蛭子能収『復活版 地獄に堕ちた教師ども』
野田サトル『ゴールデンカムイ』
あだち充『タッチ』……死者へのうしろめたさと自分の欲望を見出すところに、普遍性あるか。独特の恋愛観あり。後半冗長。『みゆき』と同時期に描かれている。
『闇金ウシジマくん』……最終巻。
吾妻ひでお『カオスノート』
ふりむいて裕『川沿いで未来からやってきたというネコに会ったけど、これといって特別感はなかった。』
岩明均『寄生獣』『ヒストリエ』

0 件のコメント: