2011年1月9日日曜日

村上春樹のダサさについて

こないだツイッターで真心ブラザーズの「拝啓、ジョン・レノン」をもじって、
村上春樹 あのダサいおじさん!
ってのをみたけど。
たしかにある観点からすると、致命的にダサいんだよな。村上春樹。本人もそこ(カッコいいかどうか)で勝負していないって言ってたけど。

彼が中華料理食えないエピソードは有名らしいけど、そしてそれなりの同情すべき(といったら上からなかんじか)事情があるみたいだけど、それはそれとして、『海辺のカフカ』以前に、オサレな料理しか出てこないことが、俺みたいな人間から見るとダサい。
たとえば村上龍がどこかで<駅前のパチンコ屋が並ぶ景観はダサい>って書いてたけど、俺はその感性のほうが余程ダサく感じるよ。

んで、今マイケル・ジャクソンの『スリラー』聞いてるんだけど、たぶん村上は80s以降の音楽(の一部)にはついていけてない部分があるな。特にディスコ・クラブ系。踊れないんだろう、たぶん。
『1Q84』のBOOK1か2でクイーンと、ポップ系のバンド(あとで調べます)をディスってたけど、そういう感覚がしょっぺえなあ、と思う。
まあ彼の好みがジャズとクラシック+(クラシック)ロックに偏向してるのは間違いないよ。自分で言ってる筈だけど。
このへん、微妙で、例えば『海辺のカフカ』に出てくる「白人のラッパー」って間違いなくエミネムのことで、それが実はかなり重要だったりするんで、うっかりしたことはいえない。
けど、村上(春樹)、謙虚な人間だけれど案外素直なひとでないことはたしかだ。
花田清輝あたりより、よほどひねくれてる。

そしてこの文章を書いている発端となった事柄ですが、ジョジョ第二部のカーズ、エシディシ、ワムウ──The Cars, AC/DC, ワム!──っていう荒木飛呂彦のチョイスが改めて素晴らしいなあと思って。
どれもポップということで、舐められてる節のあるバンド(デュオ)だけど、エピソードなど調べても凄いんだよな、彼ら。
60年代、70年代は既にさんざ評価されてるので(音楽以外でもそうかも)、80年代以降がルーツっぽいアーティスト(ミュージシャン含む)に注目して行こうと思う。
ECD(?)、石野卓球(電気グルーヴ)、安全地帯(未確認)、吉田豪(?)、岡村隆史(?)、小沢健二(?)、ロマンポルシェ。など(思いついた順)。

ただ、村上はダサいよ、ダサいよと念仏のように唱えて(ハードルを下げて)彼の小説を読むと、案外それ以外の部分が見えてくるかも、と思ってます。
いま『群像』で連載中の「村上春樹の短篇を英語で読む」って評論はそういう試みかと。
三島由紀夫も、英語で読んだほうがいいような気がしてます。華美な文体に囚われずに読めるんで。

1 件のコメント:

坪井野球 さんのコメント...

赤面して読めない感じだが、このまま置いておく。
?マークや注釈は付け加えるかも。