(……)僕の<思想>は自分自身を思考し、そして、一つの<純粋概念>に到達した。この、長きにわたった死に際の苦しみの間に、僕の存在がその跳ね返りとして蒙ったすべてのことについては、これを語り尽すことはできぬが、しかし幸いなことに、僕は完全に死んでしまった。(後略)
(ステファヌ・マラルメ「一一二 アンリ・カザリス宛 ブザンソン、一八六七年五月十四日[火曜日、または十七日]金曜日 ポアチューヌ街三六番地」『マラルメ全集4 書簡1』1991年、筑摩書房;阿部良雄・井原鉄雄・柏倉康夫・兼子正勝・川瀬武夫・菅野昭正・竹内信夫・西川直子・松室三郎・立仙順朗・渡辺守章 訳)
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