ここで言う「来るべきものが来た」とか「これからは違う」というのは、あくまで僕個人の話です。
僕がやってきたようなスタイルっていうのは、この30数年、日本が基本的には平和でいたので
持続することができた。
しかし(震災を踏まえ)必ずこの先数年間で、音楽に限らず文化的に大きな変化が訪れ、
10代や20代から、発想の違う文化表現をする人が出てくる。
そうなると僕らは、例えば、ビートルズ以前の歌謡曲であるとか、
そういった見方をされる時代が来る。という事を言いたかった。
その状況下で自分の表現をどうするかって事を考えなきゃいけないんだけど、
僕もあと2年で還暦だからね(笑)。
でもそういう時代の音楽を必要としている僕のリスナーっていうのは必ず居るので、
そういった人たちが、文化的に取り残されるとか、孤立感を味わわないように、
自分の音楽のポテンシャルを下げないように努力しないとダメだという事ですね。
(「TOWER. INTERVIEW 山下達郎──山下達郎 『Ray Of Hope』」より)
http://tower.jp/article/interview/80831
0 件のコメント:
コメントを投稿