1位 キルケゴール『死にいたる病』(ちくま学芸文庫)
いままで読んだ哲学書(両手で足りるかもしれないけど笑)のなかで、いちばん多くのものを吸収できたように思う。
ただ、「狭き門」ではあるのはたしか。最初の数ページを精読すれば、あとはすこぶる読みやすいのだけれど。近いうち再読・精読する予定。
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2位 杉作J太郎『恋と股間』
とてつもなく頭がいい。ゼロから考えられている。そして謙虚。詳しい感想はいずれ改めて。
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3位 『新訂 孫子』(岩波文庫)
これはすごい。再読予定。
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4位 C.G.ユング『ヨブへの答え』
「ヨブ記」、ヤーヴェの「敗北」まで、再読。非常に密度の濃い、豊かなテキストであることに気づく。ただ、キリスト者や常識人には受け入れがたい内容であることも確認できた。「尋常の人お断り」。
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5位 秋山駿『神経と夢想―私の『罪と罰』』
やっと読み終えた。足掛け八週間。実際には、3日くらいで大半を読んだけれど。とにかく、最初が読みづらい。しかし、途中からは俄然読みやすく、また面白くなる。いままで読んだ『罪と罰』についての文章では、一番深いかな。
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6位 フランクル『夜と霧 新版』
うまく総括できないが、非常によい本だった。前の訳者は、あまり評判がよくないみたいで。タイトルも原題とかなり違うし。
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7位 鶴見俊輔『先行者たち』
竹内好の「疑疑亦信也」について知りたかったので読んだが、ほかのものも非常に素晴らしかった。鶴見俊輔、ようやく発見した。柳宗悦、オルテガ、中野重治、花田清輝、柳田国男についての文章、どれも短く超高密度。すばらしい!
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8位 加藤典洋『さようなら、ゴジラたち――戦後から遠く離れて』
「戦後を戦後以後、考える」をなめるように読んだ。だいたいの収録されている文章は既読だったので、後日改めて読もう。
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「関係の原的負荷」のみ、再々読。現象学に深く通じていないと、最後のほうは理解できないように書いてある。しかし非常に射程の広い、重要かつ現代的な論考。
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9位 鶴見俊輔『近代とは何だろうか』
長らく積読状態だったが、ようやく読み終えた。好著。関心の幅が広がっていく。鶴見をベ平連の善意のひと、と思っている人はぬるいよ! 自分もそうだったけど(笑) これはやはりたいへんなものです、ええ。
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10位 シモーヌ・ヴェイユ『重力と恩寵―シモーヌ・ヴェイユ『カイエ』抄』(ちくま学芸文庫)
断片の修正。不在の神。を、愛すこと。必然的なもの、非愛の世界。
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ほか
勝新太郎『俺 勝新太郎』非常に面白く、深く、ユーモアに富んだ一冊だった。あとでノートに付けておこう。
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『野球 (日本の名随筆)』
良書。名篇多し。とくに寺田寅彦「野球時代」、井伏鱒二「草野球の審判」が優れていた。井伏はちょっとものが違うというか天才だな。無知な自分にとっては、知らない作家のことを知れるので、この「名随筆」シリーズ、追いかけてみよう。
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井上ひさし『私家版 日本語文法』
卓見に富む。良書。
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アルボムッレ・スマナサーラ『怒らないこと―役立つ初期仏教法話〈1〉』
ユーモアがあって、非常に論理的で、従来の仏教についての先入観がぶっとんだ。今年のベスト3には間違いなく入る。あと、著者はとんでもなく頭がいい。だから、とても読みやすい。
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『中谷彰宏 名言集』
30分くらいで、一気に読む。230のうち、119の言葉に付箋を貼った。
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山田五郎『知識ゼロからの西洋絵画入門』
良書。かそれ以上。巻末の、書き手による四か条は絵画に留まらずすべてのものごとに適用できると思う。1.実物をたくさん観る! 2.何ごとにもとらわれずに観る! 3.興味を持って調べてみる! 4.作品を買って飾ってみる! あとは、筆者の一貫して謙虚で率直な態度に敬服した。
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ゲッツ板谷『やっぱし板谷バカ三代』
非常によかった。
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穂花『籠(かご)―BIOGRAPHY OF HONOKA』
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スマナサーラ『心は病気―役立つ初期仏教法話〈2〉』
名著だと思ふ。読み返したら感想書きます。
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スマナサーラ『くじけないこと』
サッと読んだが、なかなか。
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『世界の思想〈第9〉近代の文芸思想』
ツルゲーネフ「ハムレットとドン・キホーテ」を読む。非常に面白い論考だった。元は、講演かな。
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岸田秀『心はなぜ苦しむのか』
好著。クレジットはないけれど、対話者の編集者にも敬意を表したい。手元に置いておきたい一冊。岸田秀はやはり、相当の人だと思った。
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『人づきあいにはコツがある―中学から学べるブッダの人間関係術』
良書。サッと読めて、深い。再読、三読に値する内容。
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スマナサーラ『恐れることは何もない』
当然のように凄い。タイトルが安いビジネス書みたいなのは、確信犯だろう。このタイトルを理由に読まない人は、ふるいにかけてるのではなく、ふるいにかけられているかも、と自分を疑うことをお勧めします。
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鹿島茂『吉本隆明1968』
名著。中盤弛緩するが、最初と最後がすばらしい。日本における近代の意味が分かったような気がする。メモ;大衆の原像、ナショナリズムとハンス・ランダ大佐(IN『イングロリアス・バスターズ』)
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菊地成孔『歌舞伎町のミッドナイト・フットボール―世界の9年間と、新宿コマ劇場裏の6日間』
菊地のファンになった。読書家で、洒落者。逆立ちしても真似はできないが。叙情性が光る。
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