理屈はつじつまがあっている。
前半の教育論も、すぐれている。
しかし、ニート・フリーターをばさりと切った箇所は、暗澹たる思いになった、読んでて。
愛も哀しみもない本だ。
内田の話にあわせて言うならば、働かない若者は「無時間的」だから絶対に動かない、というその内田の見解が皮肉なことに「無時間的」である。
若者に自ら「時間性」が生じることを内田は信じていないし、願ってすらいないのだ。
ぼくはこの本を読んで、内田先生には日本のマスコミを象徴する、ある態度がみてとれるなあ、とずっとおもっていました。
先日、内田はトカゲのしっぽきりのように、マスメディアに引導を渡した。
内田樹 「腐ったマスメディアの方程式」──君たちは自滅していくだろう
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/1307
何も言うべきことはない。
ただ、中野重治ならばむしろ劣勢の時こそ、その陣営に加担しただろうと思うだけだ。
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関連エントリ:坪井野球ブログ「内田樹『下流志向』についてのアマゾンレビュー 」
http://2boy-yakyu.blogspot.com/2010/10/blog-post_5736.html
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