2018年9月8日土曜日

引用ノック0971:

読んでいる時間より、頁から目を上げて、あれやこれや考えたりしている時間の方が長かった。それは、最高の読書をしたということだ。もちろん、「最高」の読書には、それを読んでいたらその本から出られなくなってしまったという形態もあるが、ぼくは、考え事をしている時間の方が長くなっちゃったという方が好きだ。

(高橋源一郎『退屈な読書』 朝日新聞社、1999.4)

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