六九七
『この世界の片隅に』という映画の前評判がいいらしい。
体調やや悪。先手うって大病院で見てもらうか。月初め、色々の出費やむなし。
温読書歴094: カート・ヴォネガット・ジュニア『猫のゆりかご』 伊藤典夫訳 ハヤカワ文庫、1979
……初期の高橋源一郎やブローティガンのスタイルに似ている。あれらを好きなら。率直に言うと、ラストはいかにも西洋の枠組みというか、若干狭いとも思う。もちろん面白いし、定番なので未読なら、スキマ時間にでも読める形式ゆえ。
(相応の理由があり、あらすじその他こまかい説明はオミットするし、してゆく。たとえば、優れた部分や核心ポイントの指摘と、ネタバレはほぼセットなのでね。──自分で気づいてこそ、ってのはシンプルだが重要。学者や職業専門人以外が、小説や言語芸術で攻略本読んだり、詰め込み勉強するのはいかがなものか。自分は記してもいいし記述したいが、知らされた方の失うものにつりあわない。平たくいえばひとの楽しみ奪うのでね。そして、程ほどのラインを探るほどには労力割けないが、そんな乗りでも紹介自体がないよりは、ゼロよりかは良いだろうという、大枠のはなし。)
ここから話逸して。『さようなら、ギャングたち』の殺し屋は、『日々の泡』(『うたかたの日々』)が元じゃーないかと思う。高橋氏はフランス系と手が合わない筈だが、あれは別格(別枠)なので。それと、おフランス勢の中で、バルザックだけは悪童というか、一線を画している感じはある。彼をすきなひとは結構な小説読みの確率が高いと、肌経由で、かすかに、感じております。特に日本では。
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