・今にして思えば典型的なオシム節ではあるのだが、そのときはまだよくわからなかったからちょっと驚いた。そしてオシム節は、それだけにとどまらなかった。会見後の囲みの場になっても、私の顔をちらっと見るなり「あのときあの記者はあんなことを言ったが……」と、また批判を繰り返し始めた。さすがに私も、挑発されていると思った。ここは反論すべき場面だとも。(同前)
・その後、別の試合のあとで、ふたりで話す機会があった。彼の質問に私が考え込んでいると、突然にこにこ笑い出して握手を求めてきた。もの思いにふけるように真剣に考えていたので、このときはほんとうにびっくりした。ぽかんとしている私に、「メルシー、また今度じっくり話し合おう」と、手を握りながら語りかけると彼はその場を去っていった。(同前)
・だから今はまず、自分が可能なやり方から探す必要があるのだ。はじめに諦めてしまったならば、つまり、他人の方がいつも優れていると考えてしまったならば、そこで進歩はなくなる。多く長く信じてきた分だけ、人は戦うことができる。だから、もっと良くできる、到達できる、と信じなければならない。この先は駄目だ、もう何もできないという態度をとってしまったら、そこで終わりなのである。(イビチャ・オシム『日本人よ!』 長束泰行訳 2007年)
以下、佐々木宏夫『入門 ゲーム理論 戦略的思考の科学』についてのメモ。
・純粋戦略と混合戦略(じゃんけん、グー・チョキ・パー)
・戦略型ゲームと展開型ゲームの違い→時間性の有無
・公共財の供給問題と囚人のジレンマ→繰り返しゲームによる問題解決(→割引率と”時間感覚”)
・文献案内
1.入門書:J.W.ウェイブル『進化ゲームの理論』 文化書房博文社、1998年
(+梶井厚志・松井彰彦『ミクロ経済学──戦略的アプローチ』日本評論社、2000年)
(+梶井厚志・松井彰彦『ミクロ経済学──戦略的アプローチ』日本評論社、2000年)
2.読み物など:『ゲーム理論で解く』、『ゲーム理論の新展開』、『慣習と規範の経済学』
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