2011年12月7日水曜日

活字の功罪メモ:その時代の必要からずれたことを平気で語るようにもなっていました。

QT
「過去に於いてえらかったかもしれないひとのどうでもいい話」を拝聴させられるのだったら、どうでしょう。「離れられる活字」には、やはり「離れられるだけの理由」はあるのです。
本というものは、ある時「えらそうなもの」になってしまいました。「本には価値がある」という前提によってかかって、「その時代の必要」からずれたことを平気で語るようにもなっていました。だからこそ「えらそう」になって、拒絶されたのです。(228p)

(橋本治『大不況には本を読む』)

0 件のコメント: