2011年5月25日水曜日

引用ノック0176:

権利のために闘争をするんですが、日本行きの最初の船ではだめだと見切りをつけて船を降りちゃうんですよ。命を助けてくれた船長に「ディア・フレンド」と呼びかけるのと、桶の補修の仕事に対して支払いがないとパッと船を降りる流儀が、万次郎がアメリカで得たものなんです。しかし、日本に帰ってきて万次郎は、そのことを広げることができなかった。彼はメッセンジャーとしてそこで失敗したんです。このことが万次郎からわれわれの時代への呼びかけなんです。

(鶴見俊輔『近代とは何だろうか』「中浜万次郎をめぐって」)

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