2019年9月8日日曜日

メモ:タランティーノの新作について

 ──今もあるでしょうが、自分にとってはかつて──映画を見たあと、あれはどうだったんだろう、ここはどういう意味だったんだろうと、あれこれ語るたのしみがありましたでしょう。

 クエンティン・タランティーノの新作『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』はそういう映画で、現在進行形でおそらくああだこうだ語られていて、かっちり確定しきれないような、色んな謎があると思うですよ。
 しかし、色んなナゾといえば50年100年経った作品でも、(映像作品に限らず)多分あるでしょう。

 ともあれ、駐車場の静かなシーンと、リックが煙草のCMをするシーン、これとこの映画の時間への構え(観客を含んだ型)、フィクションの構造(登場人物と観客/現実と映画内物語)あたりについて、次回は語りたい。


 ここ数日、暑の戻りとでもいうんですか。日差しのつよい日は、存外、日傘なんてのも馬鹿にできないかもしれない。あるいは帽子か。
 帽子といえば、『キル・ビル Vol.2』の、バドがカウボーイハットを脱がされるシーンはいま見返すとかなり趣きがあるというか。
 バド、いいですよ。回し者じゃあありませんが。部分的に見返して、ラストのクレジットで、胸のしめつけられるような感じありました。

 ともあれ、次回につづきます。

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