2016年7月25日月曜日

引用ノック0883:

ここは頂上らしいのだが道はまだ上りである。(中略)
ふと木のお椀がころがっているのが目についた。それを見て呆然と立止まってしまった。
「偉いものだなァ!」
 とつくづく感心してしまった。ここへ来るにもお椀を持ってきた人もあったのだ。(後略)

(深沢七郎「楢山節考」 1956年)

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