良いプレーを褒めるのは簡単だ。良いプレーはわかりやすいし、やった選手も気持ちが良い。しかしそういう選手が失敗したときが難しい。特に若い選手は一度失敗すると、気持ちがヘコんでしまって、長期間立ち直れなくなることが往々にしてある。それをいかに復活させるかが僕らの仕事になる。
(中略)
それがいわゆるプロの洗礼というものである。若いピッチャーはこの雰囲気に呑まれてしまう。だが彼らはファンから不安な視線を注がれようと、それを跳ね返して自分を認めさせなければいけいない。それを乗り越えていくのはメンタルの力である。
彼らが壁を乗り越えるため、どう接するかは選手次第だ。当然ながら選手それぞれに性格が違う。それを見極めて、(……)
(中略)
と叱咤するときもある。
本当に選手によって違うのだ。
(後略)
(野村謙二郎『変わるしかなかった。』 KKベストセラーズ・広島アスリートマガジン編集部、2015年)
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