2011年5月12日木曜日

引用ノック0164:奇人

なぜなら、奇人とは『必ずしも』個々の特殊な現象とは限らぬばかりか、むしろ反対に、奇人が時として全体の核心を内に抱いており、同時代のほかの人たちはみな、突風か何かで、なぜか一時その奇人から引き離された、という場合がままあるからだ……
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟(上)』「作者の言葉」原卓也訳)

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