2011年2月28日月曜日

内藤誠と北野武——『これがベトナム戦争だ』

 しかし、何よりもその映画を編集していてショックだったのは米海兵隊員がベトコンを、物体を撃つように路上で射殺するショットだった。(中略)この映像を見た北野武監督は村上隆との対談でさすがに的確な発言をしている。

自分の暴力映画も、あのテイストだと思ってるのね。痛さを感じる前に終わって、見終わった後にものすごい痛さを感じ始めて、空白になるっていうか。(中略)
 いきなり来て、ドンと撃つ。おいらの中では、ベトナム戦争の映像を見たときから、あれが基本になってる。[『ツーアート』より——坪井]

(内藤誠「東京ローカルとしての「女性アクション」」より『戦う女たち』収録)

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