小林秀雄、うろ覚えだが「罪と罰について」という評論で、聖書の言葉(ロマ書? だったかな?)を引いている。
引用箇所が、キルケゴール『死にいたる病』とまるかぶり(あとで加筆します──たぶん、一字一句レベルで同じ)。
小林の文章(地の文)の内容が、『死にいたる病』とかなり近いので、偶然にしては出来すぎのような気がしている。
当時の日本の文学読み(?)にはキルケゴールを読んでいるくらいの教養を持っていることが常識だったので、敢えてキルケゴールを読んだことなど(わかるよね? ってのりで)、「言い落とし」している可能性もあるけれど。。
小林の該当の文章、中々悪くない評論だけれど、この「言い落とし」はいかにもせこい、小物という印象を受ける。或いは内輪のノリ過ぎるというか。
偶然の一致ならば、いいけど。
どうなんだろう。
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