(前略)
日本シリーズ第5戦。誰がこのような展開を予想しただろう。まさかここで完全試合が達成されそうになろうとは。誰も予想してなかったし、予想できることではなかった。
誰もが史上初の快挙が成し遂げられようとしている状況に固唾を飲んでいた。
おや、落合監督が出てきました。なんでしょうか。交代ですか? まさか。まさか! 投手交代です。岩瀬! 岩瀬をマウンドに送ります! 降りますか? 山井がマウンドを降りますか? 交代です! なんとここで投手の交代です!
言葉はもちろん正確ではないが、おそらく実況のアナウンサーはそう絶叫していた。騒乱状態の球場。ぼくもアタマの芯が痺れた気がした。そのとき、関根さんはうめくように言ったのだ。
「私はこれがこわかった!」
関根さんはこのような展開を予想していたというのだろうか。ぼくは信じられない状況プラス信じられない関根さんの言葉にアタマがぐらぐらした……。
(中略)
関根さんの言葉を変な意味には考えていない。ただ、そのとき、関根さんは本当にそう感じたのだと思う。長いプロ野球経験を持つ関根さんだからこそ言えた言葉であり、それを聞けたぼくは幸せだ。本当はテレビで見ていたかったなあと思いながらカーラジオを聞いていたが、この言葉が聞けて幸せだといまも思う。
今回、このブログは頻繁に更新していくはずだった。更新できると思っていたし、更新したかった。が、この信じられない間のあきようである。誰がこんな状況を予想しただろうか。
「私はこれがこわかった!」
(後略)
(わたしはこれがこわかった! 「杉作J太郎のすべて幻」 2010.05.19)
http://www.houyhnhnm.jp/blog/sugisaku/2010/05/post-3.html
0 件のコメント:
コメントを投稿