2010年11月7日日曜日

引用ノック0029:四人囃子

 ロックは基本的に洋楽の一種だったからだ。日本人のやるロックとは、洋楽にどれくらい近づいているか、が良し悪しの判定基準のひとつとして多くの日本人の暗黙の了解事項となっていた。
(中略)
欧米並のサウンド作りと演奏技術が発揮されていることがそれほど重要なことなのだろうか、とこのアルバムを初めて聴いた1974年に俺は思った。お手本はあくまでもお手本でしかない、と感じさせる力がこのアルバムには圧縮されて漲っている。
(四人囃子/一触即発 ライナーノーツ 2002年 晩秋 湯浅学)

0 件のコメント: