2010年10月8日金曜日

短歌について/小林秀雄(「日本歌人」、昭和九年六月)

芸術上の形式といふものが、人間の情熱の自由な表現の邪魔をすると単純に思ひこんでゐる人々へ、カントの説いた鳩を例としてジイドがどこかで書いてをりました。さういふ人達は、空気がなかつたらもつと自由に飛べるだらうと考へる鳩の様なものだ、といふのです。

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