新宿ジュンク堂で伊東祐吏『戦後論』の発売を知る。
吉本、鶴見、丸山、戦後の知識人は皆「補欠」、戦争をしたという「当事者意識」に欠けると言う伊東、もまたむろん戦後の知識人であり、ずぶずぶの「補欠」、「現代日本」からの「脱走兵」じゃないか。
そのことが思想に組み込まれていない、言い落としされていること、彼の必然。
彼は若手の論者で、その強靭な頭脳にはひそかに敬服している。
いずれ日本有数の学者として大成すると思っている。
この本の意義を充分に認めた上で、苦言を呈した。
彼がこの先偉大な学者になるのはまず間違いないとしても、今のままでは思想家として大成しないと思ったからだ。
※2012.6.3 注記を削除しました。
※2010.11.4. 一部加筆、また文章の順序を入れ替えました。
理由は、「伊東祐史 戦後論」をキーワードにしたグーグル検索でかなり上位にあがっていることを知り、このままでは寝覚めが悪いと思ったからです。(正直、ちょっと批評意識が低かったと思う。)
加筆部分は、「彼がこの先偉大な学者に なるのはまず間違いないとしても、今のままでは思想家として大成しないと思ったからだ。」という箇所です。
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