第1章 ここでは、名高きラ・マンチャの郷士ドン・キホーテの性格と生活態度が語られる
われわれはドン・キホーテの出生、その幼年時代や青年時代、またいかにしてこの信仰の騎士の精神、つまりその狂気をもってわれわれを正常にするところのこの騎士の精神、が形成されたかについては何も知らない。(……)
彼の家系、出生、少年時代ならびに青年時代に関する記録はすべて失われてしまった。(後略)
(ミゲル・デ・ウナムーノ『ドン・キホーテとサンチョの生涯』(ウナムーノ著作集2) 法政大学出版局、1972年 アンセルモ・マタイス 佐々木孝 共訳)
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