2012年10月10日水曜日

引用ノック0464:ある意味での奇跡

星野仙一23歳。巨人への怨念(おんねん)は1年目から爆発していた。8月の巨人戦。星野は2点リードのまま完投目前の9回まで来ていたが、王にヒットを打たれると、水原監督は捕手の木俣達彦をベンチに呼び寄せる。抑える自信満々の星野は、待たされるのが我慢ならずベンチへ走った。
「投げさすのか、投げさせんのか、はっきりせい! 代えないのならさっさとやれいっ!」
1年目のルーキーが大監督を怒鳴りつけるという、ある意味での奇跡。
(後略)

(村瀬秀信『プロ野球 最期の言葉』「星野仙一」)

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