2012年1月9日月曜日

引用ノック0352:ゴーゴリの手紙(携帯)

「病気と憂鬱症そのものこそ私の初期の作品にあらわれている陽気さの原因です。みずからの気をまぎらすため、私はその後の目的や計画ももたずに主人公たちを考え出し、彼らを滑稽な状態置いたのです——ここに私の小説の起源があります……私は何らかの目的をもって、なにものかを嘲笑しようとは考えてもいませんでした。……」
一八四八年一月十日付ナポリ発ジュコフスキー宛のこの手紙は、いろいろなところで引用される。
(河出書房新社『ゴーゴリ全集 5 死せる魂第一部』後藤明生「立場と文体」より)

0 件のコメント: