“47本目”。(49)
■ 弟を「死なせてみよう」
「眠り優先主義ですね。とにかくベビイ(子供)のころからよく眠りました」(中略)
五歳になったある日、その考えの答えが欲しくて我慢できなくなった。二つ年下の弟を海に突き落として死なせてみようと、実験を試みたことがある。
「家の近くに小さな船着場がありました。落ちたら水は深く、流れも速かったから、おぼれ死ぬかもしれないと考え、やつがこちらに背中みせたすきに強く押しました」(中略)
「親には怒られました」。
(産経新聞文化部 編著『わたしの失敗』「漫画家 水木しげる」より)
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