2019年8月1日木曜日

引用ノック1014:

敷石の西かたに長い影が映っていた。右手、東のマックス・ハルベ広場のかなたから太陽が自力で昇りかけていた。ミュンヒハウゼン男爵(一七二〇─九七、『ほらふき男爵』の一話)は沼から自分を、自分の髪をつかんで引き上げたそうだが、まさにあれと同じ原理である。

(グラス『ブリキの太鼓』「第二部 七十五キロ」 池内紀訳 河出書房新社、2010年)

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