引用ノック0954：

（……）
　われらが英雄ギルガメスはどこへ行ったのだろう。（……）部屋の西南の角のところにエレベーターの入口が開いており、そこに一本のロープがたれ下がっている。その背後の石壁に、エレベーターの後ろに隠されていたドアが見えている。（……）また、もし［……］としたら、おそらくエレベーターの穴に下がっているロープをつたって上へ行ったのではないか。風もないのに揺れているロープの先には、きっとあなたがいるのだ。（後略）

（鈴木直人『魔宮の勇者たち』 東京創元社、1986年）