六三六
白河夜船。吉本ばなな(現よしもとばなな)の薄くて青い文庫本が横にある。偉大なのは、「やる気、ゼロ!」みたいな時でも頁をめくる気になるところ。(任意の作家を代入して六七四へ進め。)
偉大偉大言われてて、やっぱり元気ないときには読めない観れない聞けない、そんな作家いるでしょう。それは価値と関係ない。ないのだが。小説キチガイ(読み)な高橋源一郎が、大病して、入院中に『坊っちゃん』以外の夏目漱石の小説がつまらないのにびっくりする、というくだりがあった。
体力とはなんでしょうかね。制御するエネルギーも今日はないので、『白河夜船』読んで舟漕いで寝る。早起きのジョギングランナーは爽やか。遠い惑星の住人でもある。また。
温読書歴033: 上遠野浩平『ブギーポップ・ウィキッド エンブリオ炎生』 電撃文庫 2000
……初読時だったかどうかは忘れたが、前篇後篇逆の順序で読んで、斬新な構成だと思った記憶がある。誰かの「おもしろいが、初期のブギーポップはもっともっと凄かった」みたいな感想が耳に残る。たしかに『夜明けの~』(か『ペパーミント』)までは、特別な小説、作家という感じが色濃い。
>エンブリオもの後篇。
もはや形而上小説か? と思うほどに思弁的。
ちと難しかった。
西部劇と荒木比呂彦、というのが印象に残る。
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