ヘクトルの未亡人アンドロマケは、ギリシア軍のある大将の妻となって一人の子をもうけましたが、良人(おっと)が死んで、息子の後見として国の政治を見ているうちに、同じく捕虜となっていたトロイアの王族ヘレノスと結婚したのでありました。(……)
ここからアエネアスらはシチリアの海岸に沿うて行くと、キュクロプスの島を通りました。(……)こうしているあいだにポリュペモスが現われました。不恰好(ぶかっこう)なすばらしく大きな怪物で、ただ一つの眼はつぶれていました。(後略)
(ブルフィンチ『ギリシア・ローマ神話 付 インド・北欧神話』「第三十一章 アエネアスの冒険」 野上弥生子訳 岩波文庫、1978年 改版)
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