2016年1月14日木曜日

引用ノック0816:

孤独のすまいの守りの神は
ぼくのわかれの歌を聞く。
(……)
ともに暮らした幾とせのあとで
したしい仲間もはなれてゆく。
さよなら友よ 神の守りをうけよ!
自由とアポロンをとわにあがめよ。
(……)
さよなら友よ いずこの地でも
はげしいいくさの火のなかでも
わがふるさとのおだやかな
小川の岸でも (……)
ぼくは祈る 君のしたしい
すべての友に幸あれかしと
(後略)

(プーシキン「わかれ」金子幸彦訳 『プーシキン詩集』 彌生書房、1965年)

0 件のコメント: