2015年9月5日土曜日

鍵盤一打H270903:

二七三

 ドラえもんの誕生日ということもあり、『ドラえもん のび太と鉄人兵団』を見る。鏡の世界の叙情性がメインのテーマとも連なる、完成度の高い作品だった。かといって端整というのでもなく、熱量と謎の名調子があり。キッズアニメのコーナーから借りる際には「自分は大丈夫だろうか」という思いもあった筈だが。ま、大人の嗜みでありましょう。

 リメイクは評判悪いらしいんですが、ある程度評価の定まった旧作に比べてハードルを上すぎない限り、単体で楽しめるものだったと記憶しています。冒頭は見る人により瑕疵あるでしょうが、自分はドラマの予感を抱きました。そのヒキに見合う畳み方、回収が為されたかは、各々判断異なるでしょう。(審美眼も研ぎ澄まされすぎると、間口が狭くなる訳で、偏狭と紙一重。難しい所です。)

 旧作はアニメとして美的にも優れた表現も多かったような。とにかく無人の鏡の世界、それとちらっと出てくる氷の世界が印象的な映画でしたよ。既知の人気キャラクターを色んな環境、物語へ投下するというのは想像するだに胸躍るものがある。人にはある。
 漫画原作は読んだようなそうでないような。特筆すべきは小説版で、SF作家の瀬名秀明氏が書いており、特にスネ夫がサタン的な問いを主人公サイドに投げかけるシーンに痺れるものがあります。男はスネ夫、女はジャイ子が好きかな。

 夕方人と会う。ある程度建設的な話をお互いできたのではないかと思う。

 自転車で行く方面を開拓したいが、いっとき雨続きだったので余り進んでいない。中山並みの急坂を越えれば都心の方へも向かえる。沿線の終点へも行ってみよう。
 エレベーターを横倒ししたのが地下鉄や電車だとも言えなくもないので、移動する空間を都度味わえる自転車はいいものだ。漕ぐ必要がなければさらに良い。平地の楽、すばらしい。

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