2014年8月25日月曜日

引用ノック0648:区画

ついで今しがた言及しましたように、超現実主義運動の進化は、その起源(一九一九年『磁場』刊行の年)からこんにちまで、かなり一貫してつづいてはおりますが、純粋に直観的な時期と理屈っぽい時期の二つの時期を区別して考えたほうがいいように私には思われます。初めの時期は、独特の手段によって解放されて自由の身となるために余儀なくされた、思考の全能という立場で自己を表白する信念によって、端的に特色づけることが出来るでありましょう。

(アンドレ・ブルトン『シュルレアリスムとは何か』秋山澄夫訳)

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