2012年5月20日日曜日

不安の概念メモ01:精神と性愛(携帯)

しかし精神は性愛のなかでは自己を表現することができない。それは自己を縁なきものとして感ずるのである。彼は謂わば性愛に向ってこう語りかける、——「友よ、ここで私は第三者であることはできない、だからしばらくの間私はひっこんでいようと思う。」ところがこれがまさしく不安なのである、そうして同時にまたこれが羞恥にほかならない。
(斎藤信治訳『不安の概念』「第二章」)

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