実際、落合さんは、デッドボールを受けても、怒った事はなかった。
外国人選手が、時々、やるような、ピッチャーを恫喝するような態度も、一度も無い。
いつもと変わらず、しれーっと、1塁に歩いていった。
その後姿を、いつも、ワシは鳥肌の立つ思いで見送った。
(中略)
その落合さんが、ある日、ワシにボソッと、こう言った事がある。
その時、何の話をしてたのか、思い出せんのじゃが・・・、 突然、落合さんが言ったんよ。
「なぁ、達川よ。 プロ野球で1本ヒットを打った選手も、3000本くらい打った選手も、
それなりに凄いよなぁ。 タツ。 プロで1本ヒット打つのが、どれだけ大変か・・・。
オメェも分かってるだろう 」
2000本安打。500ホーマーの強打者が、真顔で言った言葉に、ワシは何と答えたか。
実は、思い出せない。
ワシが覚えているのは・・・、
その時、ワシの目の前に、プロ野球がユニフォームを着たような男が立っていたという事。
その男は、とても、深い、深い、目をしていたという事。
この二つだけよ。
(『達川光男のものがちがいます』 2011.9.27(火) 「最強の右バッター 落合博満 責任とプライド」)
http://wwwz.tss-tv.co.jp/tatsukawa_blog/20110927_1
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