引用ノック0148：見よ

「見よ、見よ。幸之助、見よ。」
義兄の声に初めてわれに返って見直しましたが、わずかに横顔が見えるだけです。しかも先方はうつむいているのでなおさらハッキリしません。そうこうするうちに先方はいってしまいました。

（「“縁”あって」　松下幸之助『人生談義』）