三九〇
眠りというのは不思議なもので、哺乳類の始祖たちは恐竜が権勢を誇っていた頃にこの機能があるために無用にチョロチョロ動かず、生き残ったという説を孫引きの孫引き位で聞いたことがあります。
で、前日待望の姉小路三部作ラストを読んで触発され、信長の野望・創造をやったりして休息してました。若狭武田篇に思いを馳せながら。
過剰に細部に拘る人文書や、20世紀の一潮流をなした知的遊戯の色濃い小説群も、歴史好きや他のジャンル(含むジャンル小説)愛好者の万能感と遠く隔たった佇まいを横目に睨むとみえてくるものがあるでしょうか。充足していれば威張ることもない訳で。そう無条件にありがたがるものでもないな、という身も蓋もない幻滅はあります。むろんそれでも、突出した名著は数多ありますが、同数以上の駄著が氾濫し、かつてキレキレだった著述家が志をうしなって駄本(吉本隆明)を乱造するサマは趣きがなくもないですが、余りにハードボイルドで泣けてくるじゃあないですか。
経て視野が広がったと思うしか。冒頭の文章も、伝わるべき人にだけ伝わればいいです。会話も聞き流せるし、文章も読み飛ばせる世界は自由でいいですな、宗匠。
参考:
【山本一郎】「信長の野望・創造 with パワーアップキット」プレイレポート――輝け! 魂の姉小路家!~夢の幕府開闢篇~|4GAMER http://www.4gamer.net/games/268/G026859/20151226005/
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