2014年5月8日木曜日

坊っちゃんと奇兵隊

 自分は明治維新全般からきしなのだが、先日維新恋愛ゲーの実況を見てて、少し思ったことがある。
 長州藩内で意見が分かれ、内紛みたくなるんだけど(名称失念)、そのとき登場する俗論党とかなんとかいう派閥と高杉晋作のいる派閥の戦いが、夏目漱石の『坊っちゃん』に出てくる学校同士の小競り合いを連想させた。
 ピタリとした対応関係はないだろうけど。
 つまりは、漱石は『坊っちゃん』で明治維新を、スウィフトの『ガリヴァー旅行記』の手口で風刺している、というふうに解釈できると思う。
 坊っちゃんに登場する2種類の中学校は、何かを指示しているんだろう。内紛における実在の派閥を一旦は参照して、その後はやはり、その主義や思想みたいなものが浮き出てくるような。構えになっていると推測する。

本文からもれたもの:幼少時の勝海舟が野犬に金玉袋を噛み千切られて、危篤になっているところへ、父親の小吉(若い頃は侠客で、このとき既に隠居生活を送っていた)が刀(ドス)を畳に刺し、凄まじい気合で息子を看病したというエピソードが印象に残っている。(参照:『夢酔独言──勝小吉自伝』)

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