2011年5月21日土曜日

引用ノック169:失恋レストラン

 「吸うか?」
とセブンスターを手渡され、慣れたふうを装って、深々と肺まで吸い込んだら、天井がグルグル回って、ひっくり返りそうになった。そのとき、部屋のラジオから清水健太郎の「失恋レストラン」が流れたことを、なぜか鮮明に覚えている。

(金村義明『在日魂』第二章「めざせ甲子園」)

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